日本の携帯電話業界は長らくキャリア(携帯電話会社)主導で進んできた。キャリアがサービスや新技術の導入を決め、メーカーがその方針に沿って端末を作るという構図だ。
そんなガラパゴスな世界に“黒船”的に上陸したのがアップルだ。アップルはiPhoneの実力と人気を背景に、自社が決めた仕様と料金をキャリアに認めさせたうえ、iPhoneユーザー各自に「Apple ID」を登録させることで、顧客情報も手に入れた。
グーグルもAndroidで後追いしているが、アップルほど厳格ではなく、端末メーカーやキャリアの裁量に任せている部分も多い。ただ、いずれにしても、アップルやグーグルの台頭で、携帯電話業界を牛耳っていたキャリアの力が相対的に衰えていることは間違いない。
そのことの是非は別の機会に考えるとして、ここではアップルが携帯電話業界で力を持ったゆえに実現できた機能のひとつであるiMessageについて紹介したい。iMessageは、シャネル 新作契約している携帯電話会社やプロバイダーに関係なく、アップル製品を持っている人同士でメッセージを無料でやり取りできる機能だ。
メッセージを送りたい相手の端末がiPhoneやiPad、iPod touch、Macで、相手の電話番号かメールアドレスが分かっていれば、キャリアをまたいでiMessageが送受信できる。相手先メールアドレスはパソコン用でもキャリアメール(いわゆるケータイメール)でもOK。携帯電話番号しか分からない相手でも、その端末がiPhoneであることを知っていれば、パソコン(Mac)からでもメッセージが送れる。これは実に便利だ。
電話番号を“アドレス”にみたててメッセージが送れるという意味では、キャリアのショートメッセージ(SMS)に似ているが、SMSは他社ケータイあての送信は有料(1回3.15円)で文字数も全角で最大70文字までという制限がある。それに対し、iMessageは送受信とも無料で文字数の制限もない。しかも、iPhoneやiPadで撮った写真や動画を添付して送ることもできる。
相手の端末がiPhoneかどうかを知る方法は簡単だ。iPhoneの「メッセージ」アプリを開き、送信先の入力欄に送りたい相手の電話番号かメールアドレスを入れる。このアドレスが青色に変わればiPhone所有者、緑ならiPhone以外の端末所有者だ。青色のアドレスや電話番号あてなら、料金やメッセージの文字数を気にすることなく、写真や動画も自由に添付できる。
筆者がiMessageを使っていてなにより便利に感じるのは、状況に応じてやり取りする端末を自由に変えられる点だ。iPhoneのiMessageでやり取りしている内容は、Macの「メッセージ」アプリにも同じように反映されるので、パソコン作業をしているときや長文のメッセージを送りたい場合はiPhoneではなくMacからiMessageを操作する。キーボードから手を離さずに操作できるので効率的だ。http://www.bellaitalia-bg.com/